プチ整形の豊胸ではヒアルロン酸注入だけをご紹介しましたが、プチ整形では他にも豊胸のための技術が用意されています。代表的なのがレーザー照射法による豊胸です。最先端の特殊なレーザーを照射することにより、リンパ活性や血液循環を向上させ、バスト部分の細胞の栄養吸収力を高めるという発想に基づいています。むろん切開手術も注射も必要ありません。この方式の効果としては、バストの組織液浸透圧が低下し、脂肪細胞が膨張するため相対的にバストのボリュームがアップします。バストを支えている靭帯も、この照射によって強化されるため、物理的にバストアップが図れます。
豊胸でレーザー照射を用いる利点としては、他にもあります。新陳代謝が向上し、結果的にホルモン分泌が活性化・正常化し、きわめて自然yにバストの育成が進むこと、バストの美肌効果も期待できるといったメリットがあります。ハリと艶のあるバストはそれだけでも魅力倍増ですから、豊胸としてはまさに理想的な治療法なのです。しかも副作用が無く、手軽でナチュラルというのもこうした照射法による豊胸の魅力と言えます。
こうした照射法による治療は日進月歩で技術が革新されている分野でもあります。レーザーの他に、IPL、IBEなど様々な光線照射による豊胸が開発されています。特に今注目されているのがIBE照射による豊胸です。バスト部分の脂肪細胞を活性化し、細胞そのものを膨張させるので、ごく自然にバストのボリュームをアップさせることが可能な治療法です。概ね一般的なレーザーよりも効果が高く、多少個人差はありますが、一回30分程度の照射でもかなりのバストアップが可能とのことで、リーズナブルな豊胸としても注目されているようです。
豊胸の手術後、特に本格的なバッグ挿入法などのアフターケアとして、マッサージは欠かせないものですが、現在多くのクリニックが体外式超音波(EUS)による照射マッサージを導入しています。超音波の振動によって脂肪細胞を活性化するという原理に基づくものですが、術後の硬縮を防ぎ、柔らかくハリのあるバストを保つ効果が極めて高いことが明らかになっています。
ここまでご紹介した豊胸は、バスト全体のボリュームをアップするための技術です。美容外科ではこれらの他にも、バストのシルエット、バランスそのものを改善する治療や、乳首、乳輪についての治療も行われています。授乳後の肥大化した乳首を正常に戻したり、陥没して授乳困難な乳首を治したり、大きすぎる乳輪を小さくしたりといった治療です。また、世の中にはバストが大きすぎて悩んでいる人も多く、こうした悩みに応えるのも美容外科の役目です。この場合は豊胸の治療というより美乳治療と呼ぶべきでしょうか。